「THE W」を制したオダウエダの武器は植田紫帆のハンパない“大声”
数多くいる生徒の中で、初見で覚えてしまう生徒はそうはいませんが、植田さんの声は覚えました。まさに彼女の声は大きな武器でした。反して小田さんは基礎ベースにも届かない声量でしたが、練習を重ねて徐々に出るようになってきました。
ネタの内容は「やりたいこと、伝えようとしていることはわかるけれど、今のままでは言葉足らずでお客さんには伝わらない、届かない」というネタが多かったと記憶しています。野性爆弾、天竺鼠も「何それ?」というネタのオンパレードでしたが「他の講師がどう批判しようが僕の授業だけは気にせず好きなことしいや」しか言わなかったので、ほんとに彼らが面白いと思うことしかやりませんでした。オダウエダも同じ。目先の笑いにこだわらず、とにかく好きなことを存分にやった上で壁にぶつからないと自分の腑に落ちないままスタイルを変えることになるので、結局は潰れてしまいます。その芸を面白いと思ってくれる人が100人、1000人、1万人、10万人と増えていけば、いくらアンチがいても関係ありません。
優勝した彼女たちには「今日がスタートラインだと思って、これからもやりたいことを一生懸命やっていきや」というメールを送りました。決勝戦前に「丁寧に丁寧に、ゆっくりゆっくり」というメールを送った時には「自分たちから先生に直接決勝に進めたことをお伝え出来ずに申し訳ありません。」と義理堅いメールをもらいました。笑いは好みです。好き嫌いはあると思いますが、まっすぐな彼女たちがどういう進化をしていくのか見守りたいと思います。