<157>巨額な裁判費用を予算計上した田辺市 弁護士との契約はブラックボックス
「6500万円の半分が弁護士費用で、残りは不動産鑑定などの費用ですね」
「着手金が3000万円以上ということですか?それとも成功報酬が含まれているということですか?」
「そのような具体的な質問にはお答えできません」
「いや、これは一般人の訴訟ではなく、税金を使っているんですから情報は公開しなければならないんじゃないですか?」
「それは裁判が終わってから公開します」
「はあ?」
話がかみ合わない、というか、かみ合わせる気もないことが分かった。
「大阪の弁護士事務所に頼んだ理由は何ですか。和歌山県下の弁護士に依頼する考えもなかったんですか」
地元の案件であれば地元の弁護士に依頼する自治体が多いことを課長に指摘した。すると課長はあっさりと言い放った。
「(依頼した弁護士は)専門家であるからです」
「何のですか?」