海老蔵はなぜ嫌われる? 息子・勸玄君主演「毛抜」の共演者が決まらず大ピンチ!
中村勘三郎さんが生きていたら
「実情は、根回しがうまくいかず、よくよく説明を受けたら大御所筋も納得されたとは聞いています。でも歌舞伎座の中の一部保守派が海老蔵の革新的なやり方に反発していて週刊誌に情報を流し、針小棒大になって伝わってしまうのだそう。ごく有名な歌舞伎役者以外は舞台での収入がメインですから、集客が期待できる海老蔵の存在は大きいし、ビジネス的にも協力する方が妥当。テレビタレントの“共演NG”とは訳が違うのです。歌舞伎界も若返りを図らなければ経営が成り立たないので、今までと同じことをやっても集客できませんから、海老蔵さんの新たな試みは必要なのです。海外公演やコクーン歌舞伎など常に新しいことに挑戦してきた中村勘三郎さんが生きていたらもっと応援してもらえただろうし、事が進めやすかったのでは、とも言われています」
こんな声もある。
「『毛抜』は、成田屋ゆかりの歌舞伎十八番のひとつで、衣装も動きも華やか。勸玄くんが演じれば、歌舞伎ファンだけでなく、海外の人たちの注目も集められるため、海老蔵さんのプロデューサーとしての判断は正しいと思います」(演劇関係者)
襲名披露興行まであと2カ月。海老蔵あらため団十郎は、嫌われる理由をパワーに変えることができるか。