信長、秀吉、家康の3人が、あの世で再会…そんな架空の噺を演じたいと思ってます
竹千代は東京新聞主催の「日比谷らくご倶楽部」で、3人のリーダーの1人に抜擢され、年に4回出演している。
竹千代「三遊亭わん丈さん、林家つる子姉さんと交代でやらせてもらっています。新聞社の後援は強くて、チケットはいつも完売ですし、落語になじみがなかったお客さまが大勢いらして下さるので、開拓という意味でも、ありがたい会です」
師匠の竹丸には、今後演じたい新作落語について伺おう。
竹丸「やっぱり歴史ものなんですが、実際にあった出来事をネタにすると、結末がどうなるかわかっちゃうでしょう。どうなるんだろうという楽しみは薄れますよね。ですから、今考えているのは、信長、秀吉、家康の3人が、あの世で再会して、それぞれが愚痴をこぼし合う。そんな架空の噺を作って演じたいと思ってます」
それは楽しみだ。最後に、弟子たちに言いたいことは?
竹丸「竹千代、笹丸、竹紋と3人いて、全員が結婚しました。竹千代なんか家を買って、子供ができて、幸せの絶頂です。私は2度結婚して2度離婚してるので、弟子たちには添い遂げてもらいたいですね」
弟子思いの優しい師匠である。(おわり)
(聞き手・吉川潮)