桂小枝さんがテンション爆発「大ニュース!三枝兄さんのギャラが僕のとこへ入って来てん!」
「しかし、まぁなんですね~」と、ネチっこいしゃべりでおなじみの桂小枝さん。楽屋で初めてお会いしたのは1985年のおそらく4月ぐらいだったかと思います。
前年にABC漫才落語新人コンクール最優秀新人賞(落語部門)を受賞されていましたが、当時はまだ露出も少なく“知る人ぞ知る”という存在でした。
高座では、顔を白塗りにして、頭にちょんまげ代わりのナスビを乗せて、最後は梅沢富美男さんばりに1万円札を数十枚ぶら下げた番傘を開いて、ド派手な演出をされていましたが、楽屋でごあいさつをしても小さな声で「お疲れ~」と言われるだけで、その時は「とっつきにくそうな方」という印象でした。
その後「探偵!ナイトスクープ」の探偵としてブレークされましたが、劇場の楽屋では物静かで、大きな声で騒がれているような姿は見かけたことはありません。
そんな小枝さんには90年代半ばからは15年近く朝の番組でお世話になりました。本番では独特のネチっこいしゃべりで、大いに盛り上げて下さいましたが、CM中や楽屋ではやはり物静か。余計なことは話されない、若いスタッフにもきちんとあいさつをされて、人によって態度を変えるようなこともない、腰の低い極めて常識人。ロケなどの打ち合わせも「こっちの方がエエと思うねんけど、どうやろ?」とご自分の意見は言われても一度納得されれば、後は一切文句は言わない。どんな時も独自のペースを崩すことなく、慌てず騒がず存在感を示される。仕事をさせていただいてほんとにやりやすい方でした。