著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

沢田研二・田中裕子夫妻に「売れへん夫婦漫才のおもろないネタ」を頼まれ、さらに指導まで

公開日: 更新日:

 1999年3月公開の映画「大阪物語」で沢田研二さんと田中裕子さんという本当のご夫婦が“夫婦漫才師”役を演じられ、幸運にもこの時の漫才台本を書かせていただきました。

 98年の夏ごろ、吉本から「映画の漫才台本を書いてほしい」と依頼があり、「どなたの台本でしょうか?」と尋ねると、「沢田研二さんと田中裕子さんの夫婦漫才」という思いもしなかった名前が返ってきて仰天!

「いけるかな?」「頑張っておもしろいもの書きます!」「あかんあかん、売れへん夫婦漫才のおもろないネタを書いてほしいいう注文やねん」

 後にも先にも「おもしろくない漫才台本」の発注を受けたのはこの時だけです。

 監督さんから「まだおもしろいので、もっとおもしろくないものを」と書き直すこと5回目でOKが出て、やれやれと思っていたところ監督さんから「2人(沢田さん・田中さん)に指導してもらえませんか?」と言われて、急きょ、京都のお2人が宿泊されているホテルへ。

■「こんな難しい役初めてです!」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  3. 3

    「65歳からは、お金の心配をやめなさい」荻原博子著

  4. 4

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  5. 5

    タモリが「歌う日露戦争」と評した圧巻の紅白歌合戦パフォーマンス

  1. 6

    高額療養費問題が参院選を直撃か…自民が噴出「立憲の凍結案のまざるを得ない」に透ける保身

  2. 7

    大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働

  3. 8

    西武・西口監督が明かす「歴史的貧打線」の原因、チーム再建、意気込み、期待

  4. 9

    松本若菜に「小芝風花の二の舞い」の声も…フジテレビ“2作連続主演”で休めない“稼ぎ頭”のジレンマ

  5. 10

    大阪万博「歯抜け開幕」ますます現実味…海外パビリオン完成たった6カ国、当日券導入“助け舟”の皮肉