テレ朝・玉川徹氏謝罪の裏にあったW杯コスタリカ戦「放送枠」を巡る熾烈な争い
■初戦のドイツ戦中継はNHKですんなり決まったが…
「日本の初戦となるドイツ戦は、他の2局より多く出資したNHKが放送することですんなり決まりました。だが、勝利する可能性が高く、なおかつ日曜夜7時キックオフという高視聴率が望めるコスタリカ戦の放送枠を巡って、フジとテレ朝は水面下で熾烈な争いを繰り広げたのです」(同・スポーツ紙記者)
結果はご存じの通り、2戦目のコスタリカ戦はテレ朝が手に入れた。多額の放映権料を支払ったABEMAとテレビ朝日は資本関係にあるが、それ以上に広告代理店の差配が大きかったようだ。
しかし、電通と聞いて思い出されるのが、9月に『モーニングショー』でコメンテーターとして出演していた社員である玉川徹氏の失言だ。安倍晋三元首相の国葬儀に関して、電通が関与しているかのような発言をしたが、実際は電通は全く関わっていなかった。
「スポーツ局としては、あの玉川さんの発言には真っ青でした。サッカーだけでなく、フィギュアスケートや水泳など、うちはスポーツ絡みで電通さんとのつながりも深い。だからこそ、玉川さんの問題をうやむやするワケにはいかなかった。番組内で謝罪したのも、やはり電通さんへのケジメの意味も大きかったでしょうね」(別のテレ朝関係者)
玉川氏が失言した9月には、すでに放送枠が決まっていた。このゴールデン放送枠を手にできたのは、テレ朝と電通の"蜜月関係"があったからこそだが、その関係をブチ壊しかねない"玉川発言"に局内が震えあがったことだけは、間違いなさそうだ……。