前田耕陽さん、男闘呼組ライブは「復活したばかりなのに燃え尽きた」 脚本家も役者も「死ぬまで現役」が目標
「男闘呼組」再結成ライブはメチャクチャ楽しかった
今年、男闘呼組が復活して音楽は楽しいなと改めて実感しました。メンバーとのライブは追加公演が来年の夏まで続きますが、個人として人前で歌うこともドンドンやっていこうと。
男闘呼組の4人が再会した時、久しぶりに音を出したから「ここは何だったっけ?」「原曲を聴いてみようよ」となりました。29年ぶりでしたからね。
ライブはメチャクチャ楽しかった。「こんなにも待っててくれた人が大勢いたんだ」と感極まりましたし。僕らの昔の映像をテレビで見て、ライブを見たくなった若い人も結構いたので、「僕らもまだまだイケるんじゃない?」と思いました(笑)。
ライブが終わった時は放心状態。復活したばかりなのに燃え尽きた感じ。メンバー4人のグループLINEがあるのですが、ライブ後の3日間は誰も何も言ってこないほど(笑)。お客さんより、僕らが楽しんじゃいましたね。メンバーと話したのは「僕らが男闘呼組の一番のファンだよな」ということ。
僕がやりたいと思っているのは、せっかく4人が集まったのだから、男闘呼組の舞台も考えたいと。みんな役者業もやってきたし、演出ができるメンバーもいます。おそらく却下になるかもしれませんが、まだ人生は長いですから先々の可能性として持っていたいと思います。
今は4人でできる楽しいことをいろいろと考えてしまいますね。僕たちは仲たがいして活動を休止したわけではないので、よそよそしい感じもなく、昔のまんまで再会できましたから。みんな子供っぽいままでした。
僕はステージでしか感じられない芝居やライブが大好きなので、この仕事を続けたい。365日パフォーマンスできるとしても、あと2~3年じゃないですかね。もう年で疲れやすく、夜は10時に眠くなる(笑)。おかげで早起きですけど。
60歳を過ぎたら毎日舞台に立つのは無理でしょうが、死ぬまでは現役でいたいです。僕らの仕事には定年がないので、やる気と、需要と供給があればずっと続けたい。死ぬまで現役でいられたら、こんな幸せなことはないでしょうね。
(聞き手=松野大介)
▽前田耕陽(まえだ・こうよう) 1968年8月、東京都出身。83年にデビュー。男闘呼組のメンバーとして活躍。大阪に移ってから舞台を中心に活動。
※ライブ「男闘呼組1988」追加公演=12月26、27日(東京ガーデンシアター)