前田耕陽さん、男闘呼組ライブは「復活したばかりなのに燃え尽きた」 脚本家も役者も「死ぬまで現役」が目標

公開日: 更新日:

前田耕陽さん(俳優・脚本家、元男闘呼組/54歳)

 今年、29年ぶりに男闘呼組が復活して話題の前田耕陽さん。現在は大阪を拠点に舞台の脚本を執筆し、自らも出演する芝居を続ける。死ぬまでやりたいことは現役を続けること! 脚本家や役者として、そして男闘呼組の再結成ライブと今後についても語ってもらった。

 ◇  ◇  ◇

 大阪を拠点に芝居を作り始めたのが2009年。それからは、ほぼ1年に1本の新作舞台を作り、公演を続けてます。コロナ禍では困りましたよ。公演ができる時期でも劇場の席の半分は空けなきゃいけなかったり、声出ししていい時期なのにお客さんは声を出しちゃいけないと思っていて、コメディーなのに笑い声がなかったり(笑)。

 客席を減らすと、全然上がり(利益)が出ない。だからと舞台をやらないというのはいけないと思い、規模を小さくして続けてきました。

 芝居で使用する曲も自分で作詞・作曲し、レコーディングしています。だから、演出と音響と照明以外は全部やってます。協賛してくれるところを探すプロデュース業まで。お金の面は本当に大変で。

 今は大阪と東京で公演することが多いのですが、10人の役者が東京に5泊すれば、それだけで50万円くらい飛んじゃう。一番よくないのは出演者にギャラが払えないこと。でも、払うためだからと入場料は上げられない。

 そこで「パンフレットに広告を載せますので」といろんな方面に掛け合って。「応援するよ」と言ってくださる方は増えてきました。

■「君の書く脚本なら見に行く」という人が増えてうれしい

 僕は脚本が進歩した実感はないのですが、演出家と相談しながら舞台を作っていて、最近は「面白いね」「君の書く脚本なら見に行くよ」と言ってくださる人も増えて、うれしい限り。

 僕はほとんど役者さんに合わせて書く「あて書き」。いつも出演してくれる方は2人いて、1人はもちろん役者さんですが、もう1人は普段、歯医者をされている一般の方(笑)。芝居未経験の素人ですが、知人の知り合いで一緒に飲んだ時、「いいキャラをしていて面白い!」と思い、オファーしたら出てくれたんです。すると「舞台って面白い」とハマったみたいで、僕の芝居には仕事を休んで出てくれるという。役者としては一番下っ端なのに歯医者だから一番お金持ってる(笑)。

 僕は死ぬまで現役でいたいんです。それとできれば、1年365日、ずっと人前に出る仕事をしたい。これは芝居に限らずです。

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