「山形の教え」を心に秘めながら芸能人を生きた、あき竹城の山形弁
その時は尋ねなかったが、あきも多分、私に賛成してくれるだろう。
やはり山形出身の渡辺えりと彼女は仲がよかったらしい。よく間違えられるので、渡辺は逆に「あき竹城です」と言って、笑いをとっていたとか。
渡辺もなまりがとれなかった。
しかし、その山形弁をフランス語に似ていると言ったのが、佐藤しのぶである。
『俳句界』の2014年2月号で対談した時、
「おーい、ニッポン」の話になり、
「ご両親が山形県の出身で、山形弁はフランス語に似ているとおっしゃいましたよね。真面目な顔して言われたので、"おもしろい人だな”と思ったんです」
と言ったら、彼女は、
「ええー(笑)。でもそう思われません?」 最初は、山形のおじいちゃんおばあちゃんのことを、外国の人だと思ったんですよ。『おかあさん、何言っているの』と母に聞いたことも覚えています。フランス語みたいに聞こえたんです」