フジ竜星涼vs日テレ門脇麦“水10ドラマ対決”の行方は…くしくも「再生」がキーワード
「『リバーサル』の第1話は6.8%と、近年の同枠では記録的な低発進。昨年4作品とも2ケタには遠い数字に終わった流れを断ち切れていないので、フジの動向は気になるでしょうね」(広告代理店関係者)
「リバーサル」初回放送後のネット上の反応は、〈のだめ(カンタービレ)の劣化版〉〈演者が地味すぎ〉〈田中圭の指揮者がしっくりこない〉〈門脇麦はミステリアスでなんぼ〉などとネガティブな意見もあったが、〈テンポが良くて音楽も素晴らしい〉〈ベタな展開ながら安心して応援できそう〉〈門脇麦の役どころは新鮮〉〈妹役の恒松祐里をはじめ岡部たかしや津田健次郎など脇がいい味わい〉など支持が目立った。中には〈これまで始まっている中ではナンバーワン〉なんて声も。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「地上波をリアルタイムで見る層にウケるかどうかは別として」と前置きしつつ、こう続ける。
「『リバーサル』の初回を見て思ったのは、ベタな話なんだけどテンポは新しいということ。旧来の作りなら、ヒロインが楽団に入るまでの葛藤に時間を割いたり、楽団員から猛反発されたりするでしょうが、そこはあっさり入って楽団員から拍手で迎えられる。それでいて姉妹のやりとりはしっかり描くという緩急は新鮮でした。登場人物の個々のキャラが一瞬で掴める分かりやすさもあって、ポンコツ楽団の“再生”に心地よくハマれる人も多いはず」
ターゲットも作風も違いながら、くしくも「再生」をキーワードにしたフジと日テレの水10ドラマ。より多くの共感を得られるのは、どっち?