元「メロン記念日」大谷雅恵さん 借金500万円で自己破産「生活保護からは脱しましたが、生活は今もギリギリ」
ゆくゆくは郷里の北海道でアトリエを
ソロではフリーで活動してきたが、17年から現在の事務所に所属。
「独立してすぐは自由にやれて、やり甲斐がある半面、プレッシャーも大きかったみたいで、それが積もって、17年ごろから眠れなくなったり、不安でしょうがなくなったり、メンタルを崩すようになっていました。それでも、アプリの動画配信で、良いときは月40万円の収入があったのに、コロナ禍で1万5000円に。そのうえ、知人とネイルサロンをオープンしようと、ネイル用品を買いそろえたのに頓挫し、その借金が500万円……。当時は本当にきつかったですね。もう生活保護しかない、それには自己破産するしかない、ということで21年1月に自己破産しました」
北海道の家族もビックリしただろう。
「母は病気がちなので頼るわけにはいかないんです。自力でふんばるしかない。アーティストとして技術や人脈を築いてどこででも暮らせるようになったら、北海道に拠点を戻して自分のアトリエを持つのもアリかな、とは思っています」
さて、大谷さんは1999年、「第2回モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション」に3687人の中から選ばれ、北海道・室蘭から上京。2000年、4人組「メロン記念日」のメンバーとしてデビューし、活躍した。
「東京ドームやさいたまスーパーアリーナなど大きな会場に立たせていただき、寝る時間がないほど忙しかったですけど、『メロン記念日』での10年は宝物です。私たち4人はキャラがそれぞれ全然違うのに仲が良くて、同じ時間を一緒に過ごし家族のような感覚。リーダーだった斉藤(瞳)が拠点にしている新潟から上京すると、4人で集まってご飯しています」
都内のアパートで、10歳のメスのポメラニアンと暮らす。
(取材・文=中野裕子)