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本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

宮川花子が漫才復帰「生きるってしんどいわ…でも頭はスッキリ! そこは大助と違うとこです」

公開日: 更新日:

 大助・花子さんとは40年前に新人漫才師と作家がコラボする「笑の会」という集団で初めてお会いし、励まし合いながら仕事のない苦しい時期を乗り越えてきた同志・戦友でもあります。花子さんには私が構成していた番組に出ていただいていた時に胃がんを宣告され、手術で完治され復帰された時も生還を抱き合って喜びました。

 今回の療養中も余命1週間という宣告をされた時期もあり、大助さんや娘さんを通して「絶対NGKのセンターマイクに自分の足で歩いていって漫才すんねや!」の一念で過酷なリハビリを頑張ってされていると折あるごとに聞いていました。それが昨年10月の危篤状態。12月のしんどそうな顔を見て「復帰は相当大変やな……」と思っていましたが、今回の漫才復帰会見でひとつステージを上がられた感がありました。

「生きるってしんどいわ……でも頭はスッキリ! そこは大助と違うとこです」と緩急で爆笑をとるあたり、さすがは花子さん。舞台はNGKではないけれど、あの負けず嫌いの花子さんが漫才に戻ってこられる、凄まじい執念には脱帽です! 「“パラ芸人”として頑張ります!」と車イスで登壇すると言っておられましたが、芸人魂は人一倍の花子さんのことですから、ひょっとしたら、歩いてセンターマイクへ向かわれるかもしれない。そんなことまで想像してしまいます。

 以前から難病で苦しまれているみなさんに「私が頑張ることでエールになるやんか!」と言われていた花子さんに、あらためて「頑張れ花子!」とエールを送りたいと思います。

 そして、舞台当日は「花子さんおかえりなさい!」と声をかけたいと思っています。 

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