オリラジ中田の松本人志“審査員独占”批判は一理あるが…起用続くワケとテレビマンの本音
松本はまだまだ数字を持っている
松本は現在、「M-1グランプリ」「キングオブコント」「THE SECOND~漫才トーナメント~」などの審査員や“アンバサダー”などを務めているが、あるキー局関係者はこう話す。
「3月末に松本が降板した『ワイドナショー』(フジテレビ系)は世帯で5~6%あった視聴率が降板後、4%台に落ち込んでいます。ライバルの『サンデー・ジャポン』(TBS系)は8%台ですから、差が開いています。降板後、個人視聴率も同様に下がっていますね。現在の地上波では、松本はまだまだ数字を持っているんですよ」
松本が審査委員長を務めた昨年(2022年)末の「M-1」の平均世帯視聴率は、関東地区が17.9%、関西地区が30.1%と現在のバラエティーとしては驚異的な数字を叩き出している。「THE SECOND」は、それには及ばず、関東地区が6.0%、関西地区は、11.2%だった(ビデオリサーチ調べ)。さるバラエティー番組制作関係者の話。
■テレビマンはドライ
「『THE SECOND』に松本を“アンバサダー”として置いたのは、横並びという非難が来るのは承知の上で、大会を権威づけ、今後、番組を視聴率的に育てていくために三顧の礼でお願いしたはずで、その心情はよくわかる。中田の批判も一理ありますが、じゃあ他に誰かいるかと言われれば誰もハマらない。中田自身がやったところで同じ数字は取れないでしょう。結局、松本を起用するのは、なんだかんだで数字を持っているから。『お笑い界の未来』なんて大層なことは考えませんよ。テレビマンはそのへんはドライです」
中田の批判は、テレビマンにとっては“別世界のうるさい外野”としか認識していないのが本音だろうと、この関係者は話している。一理あるが十理はなかった。