日テレ「オモウマい店」プロデューサーが明かす撮影秘話 50人体制で店探し、仰天のオンエア率

公開日: 更新日:

オンエアは30~40店に1店

 ──取材期間はどのぐらいでしょう。

岩元 一つのお店で10日前後だと思います。取材が進んでいくと、取材というより店主さんに会いに行く感覚が強くなっていきます。店主さんも「今度の取材はいつ?」ではなくて、「今度はいつ来る?」と言ってくれます。だから、取材が終わったあとも、普通に会いに行くお店がたくさんあります。この間は、私の姿が久しぶりに画面に映ったのですが、翌朝、以前に取材させていただいたお店の人から「元気そうで良かった」と電話をいただいたんです。親以外から心配して電話をもらえるとは感激でした(笑)。

 ──オンエアされる店はどれぐらいの割合ですか。

岩元 肌感覚ですが、リサーチさせていただいたうちの30~40店に1店というところでしょうか。オンエアされるかどうか分かりませんが……と伝えて取材させていただいています。取材最後に、店主さんからオンエアされなくてもあなたと出会えたから良かったと言ってもらえることもあります。うれしいですね。こちら側からすると、たくさん取材するうちの1店ですが、お店側にしたら人生に1回の出来事です。もしかすると相手の人生を変えてしまうかもしれません。お店ファーストを忘れないようにしています。

 ──ディレクターのなかにはお店を手伝ったり、泊めてもらったりする人もいます。番組を見ていると、店主さんの懐に飛び込むというか、信頼関係を築いているなと感じます。

岩元 こっち都合の取材はしない、お店の日常を描くという思いで撮影しています。店主さんの目線を大切にしたいと思っています。

 ──ものすごい大盛り料理を出す店もありますが取材スタッフは残さず食べるんですか。

岩元 さすがにもう入らないという時は「ホテルに戻ってからいただくので持って帰ります」とお願いします。

 ──女性のディレクターも多いようですね。

岩元 3、4割は女性です。女性ならではの店選びも多く、パン屋さんやスーパー、ミルクティーにお菓子などをのせて出すお店などが放送されています。超大盛りや、お代わり無料、お土産サービスのお店ばかりではないんですよ(笑)。

 ──レギュラー出演のヒロミさんや、小峠英二さんのリアクションはいい味を出しています。

岩元 2人には事前情報を全く伝えていません。なので、2人が口にする疑問は視聴者が感じる疑問と同じだと思っています。

 ──番組がスタートして3年目です。マンネリ化の不安はありませんか。

岩元 「オモウマい店」には、オモてなしすぎでオモしろいウマい店の意味が込められています。お店ファーストの番組づくりは、これからも変わることはありません。

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