(2)先代・林家三平の思い出「お父さんはみんなの三平さんなんだ」
同じ落語家として、父親があれほど売れたのをどう分析するか。
「あの風貌とキャラクター、立ち高座のスタイル、小噺と歌でつなぐ手法、すべてがテレビ的で、時流に乗って売れたんだと思います。皆さんが抱く三平は、明るくて面白くて社交的な人なんでしょうが、僕のイメージとしては、真面目で堅物で気を使う、とっても人間味がある人なんですね。それと、東京人特有の、せっかちで照れ屋。その裏返しで、あんな芸風になったんじゃないかな」
息子ならではの分析である。 (つづく)
(聞き手・吉川潮)
▽林家正蔵(はやしや・しょうぞう)1962年、東京生まれ。本名・海老名泰孝。78年に父である先代の林家三平に入門。前座名は「こぶ平」。80年、三平没後、林家こん平門下へ。81年、二つ目昇進、87年、真打ち昇進。2005年に9代目「林家正蔵」を襲名。10年、落語協会常任理事に就任。14年、落語協会副会長に就任。
■出演情報
末広亭
8月上席 昼席
池袋演芸場
8月上席 昼席
浅草演芸ホール
8月中席 夜席
池袋演芸場
8月下席 昼席
8月22日
日立納涼寄席