飯豊まりえ好演も「ナンウマ」苦戦…野島伸司「若い世代に人に寄り添いたい」のジレンマ
ネット上には《“問題作”的に作ろうとしているのは分かる》《誰かが死んだり火事になったりになる予感しかなくてパス》《主題歌の選曲がいかにも野島作品的》など、野島作品をよく知る世代からの書き込みが多かった半面、《何を見せたいのか分からない》《日曜のこの時間帯に気楽に見れる雰囲気じゃない》《出演者が地味すぎる》なんて厳しい意見も。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「新設枠ゆえの世帯視聴率の“苦戦”もネットの評価が分かれるのも、織り込み済みでの挑戦」と、こう続ける。
「テレ朝の日10枠は、第1弾の『日曜の夜ぐらいは…』が岡田惠和さん、そして今回が野島伸司さんという、1990年代~2000年代のテレビ全盛期を支えた大御所ヒットメーカーによるオリジナル脚本を続けることで、枠のカラーを作ろうとしているのかな、と。野島さんは制作発表の時に《コロナ禍で思うようにできなかった若い世代に人に寄り添いたいという思いで書いた》と話していましたが、その世代はそもそもあまりテレビを見ていない。そこに届けるためにはまず、90年代のテレビ全盛期を知っていて、なおかつネットユーザーでもある今の40代~60代にちゃんと評価されたい。そんな雰囲気を1話、2話で感じました」