“全裸事件”の草彅剛を地下駐車場に匿い…TBS報告書にある番組担当者と報道部門のせめぎ合い
《当時、駐車場で取材した若手記者は当委員会のヒアリングに次のように語っている。
「現場にはジャニーズ関係者と連絡を取っていたと思われる社員がいて『何やっているんだ、撮るな』と言っていた。偉い人が駐車場にまで出てくる事案なんだな。制作なのか、編成なのか、報道以外の人はそこまでジャニーズに配慮するんだ、と感じた。取材を邪魔されたのは納得がいかなかった」》
《当委員会の調査では、編成局の担当者らが、ジャニーズ事務所関係者からの要望に応じて、許可を得た者以外立ち入ることができない自社の地下駐車場にB氏の車両を招き入れていた具体的な経緯が明らかになった》
(TBS「旧ジャニーズ事務所問題に関する特別調査委員会による報告書」から)
TBSの編成担当者が草彅が乗る車両が報道陣の追跡から逃れるため局の地下駐車場に招き入れ、事情を知らずに取材に来た報道局員を制止していたという。
「SMAPが出演する番組担当者がジャニーズの要望で、本来関係者以外立ち入ることのできない地下駐車場に事件を起こしたタレントを匿ったのは、『高視聴率番組を作るにはジャニーズ事務所との良好な関係維持が必須だった』と報告書で推察していますが、報道部門を持つテレビ局としては自殺行為です」(週刊誌記者)
独立性が担保されるべき報道部門と、芸能界との深い関係なしに番組制作ができないコンテンツ部門が同居しているテレビ局の歪な構造を白日の下に晒すこととなった。この図式が変わらない限り、再び同様の問題を引き起こしかねないだろう。