杉真理さん「あの時は緊張しました」 大滝詠一さんとスタジオで初共演した思い出のショット
シティーポップが世界的なブームに
シティーポップが世界的なブームになっています。僕は福岡出身だからシティーと呼ばれるのはちょっとおこがましく思うけど、ブームになった影響もあって昔の友たちと会えるのはすごく楽しいですね。
今、シティーポップの人と呼ばれているのは大滝さんも同じだけど、70年代には「おまえは日本では売れない」と言われた人たち。僕もそうだけど、多分、みんなも自分が売れるなんて思ってなかったんじゃないかな。だから、逆に売れようとしたりするエネルギーをすべて音楽につぎ込めた。そういう意味でも純粋なエネルギーが詰まっている。
洋楽を目指していたけど、日本でやっているうちに独特のガラパゴス的進化を遂げ、結果的に別物になって時代に受け入れられている。シティーポップはそんな感じじゃないかな。
例えれば、カレーみたいなものです。目指していたのはインドカレーだけど、気がついたら立ち食いカレーあり、家庭のカレーあり、カツカレーあり、福神漬けがついて独特の日本のカレーになったとか(笑)。でも、インドカレーとは異なる別のおいしさがあるじゃないですか。シティーポップって、そういうものじゃないかなと僕は思っています。
(聞き手=浦上優)
■2月12日17時「シティポップ・スタジオLIVE」(神奈川県民ホール・大ホール)
「いつも僕とやっているバンドがバックを務めます。大滝さんの『君は天然色』を僕と鈴木雄大さん、『私のハートはストップモーション』を桑江知子さんetc。バンドはマリーンからオフコースまでやらなきゃいけないから大変ですけど。今年、古希を迎えるので他の人にいっぱい曲を書きたいし、ライブもいっぱいやりたい。どんどんチャレンジしていきたいと思っています」
▽出演:杉真理・EPO・松尾一彦(ex.オフコース)・桑江知子・マリーンほかシティーポップを代表する豪華アーティストたちが集結
▽問い合わせ:キョードー東京(℡0570.550.799)
▽全席指定:9500円