今村昌平と日活女優編(4)吉村実子のデビュー作「豚と軍艦」は、戦後日本の膿を浮き彫りにした重喜劇
「豚と軍艦」(1961年)は、山内久脚本による今村昌平の監督第5作。「今村昌平 全作品を語る」(キネマ旬報社)によれば、最初は横須賀の米軍基地とやくざの小さな話だったが、山内が横須賀一帯に広がったスケールの大きな話にしようと言い出したとか。物語は、もぐり売春のあがりで暮らす横須賀…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,384文字/全文1,524文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】