亀梨和也の大奥将軍に《硬すぎる》の声 “俺様キャラ”と殿様役の微妙な相性…共演の宮舘涼太は好評価
■徳川家康を演じた松本潤もあった「演技が硬い」の声
「今作のプロデューサーを務める安永英樹氏はインタビューで、『間口を狭くせず、幅広い世代の人に見てもらいたい』と、若年層へのリーチを意識していると述べていますが、同じく若年層リーチ狙いのキャスティングだったNHK大河ドラマ『どうする家康』で徳川家康を松本潤さんに対しても放送当初から《演技が硬い》と大河ドラマファンからの感想が目立っていました。亀梨さんと松本さんは“俺様キャラ”のイメージも強く、そのイメージから離れるために威厳を出そうとすると“演じている感”に繋がり、視聴者が硬さを感じてしまったのかもしれませんね」(ドラマ関係者)
一方、宮舘は“貴族キャラ”で、バラエティー番組などでも活躍を見せており、そういった元々品のいいキャラのイメージが、松平定信役との親和性を生んでいる印象もある。
「宮舘さんといえば市川團十郎襲名記念プログラム『SANEMORI』で木曽先生義賢と源義仲の父子二役に、團十郎自らが宮舘さんを指名し、見事に務め上げた実績もあります。大振りの立ち廻りや手の振り、足の運びなど、歌舞伎役者が長い年月をかけて習得する型も崩れることもなく、発声の仕方も歌舞伎役者そのものだと、厳しい歌舞伎ファンからも認められる結果を残していました。今回の『大奥』でも、所作の美しさや立居振る舞いなど、そういった経験が十分に生きている印象です」(同)
たとえ若年層を意識した作品であっても、時代劇であることには変わりはない。演じる者の所作などが伴っていなければ、どんなに衣装で将軍らしさを表現しても、視聴者は違和感を抱いてしまうのだろう。