著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

河合優実が開花した背景…俳優を目指す若手は「自分の将来を見越して事務所を選ぶ」時代に

公開日: 更新日:

 河合は日大芸術学部在学中「女優になりたい」と舞台で活動を開始。2022年に出演した映画「由宇子の天秤」の高校生役でブルーリボン賞新人賞。若手実力派と業界内では評されていたが、目立つ女優ではなかった。阿部が所属する劇団「大人計画」の舞台にも出演して鍛錬を重ねた。息の合った阿部との共演も必然だった。

 脇役からのブレークは“朝ドラ”でお馴染みだが、民放連ドラから現れた河合にメディアも「天才女優」「底知れぬ魅力を持つ」と絶賛する記事が相次いだ。演劇関係者は、「事務所のプッシュより演劇界全体も彼女を後押しするような雰囲気が流れている」という。

 テレビ・映画界も河合の担ぎ出しに動き出した。4月期ドラマ「RoOT/ルート」(テレビ東京系)に探偵事務所のクールな調査員で主演。6月公開の映画「あんのこと」では親から虐待を受けて育ち、薬物中毒と売春をする21歳の女性が立ち直る姿を演じる。7月は昨年NHK・BSで放送した「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」が総合テレビで再放送。祖母と車椅子の母、ダウン症の弟と暮らす女子高生役で高評価を受けていた。河合人気はNHKを動かし総合に格上げさせたのか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差