河合優実が開花した背景…俳優を目指す若手は「自分の将来を見越して事務所を選ぶ」時代に
放送批評懇談会が選ぶギャラクシー賞月間賞のひとつに1月期ドラマで話題を集めた「不適切にもほどがある!」(TBS系)が選ばれた。
昭和から令和にタイムスリップした阿部サダヲ演じる主人公の不適切な発言が物議を醸したが、不良高校生の娘役で出演していた河合優実(23)の存在感が際立っていた。放送開始直後は「この子、だれ」と言われていた河合だったが、父親とのやりとりで飛び出す過激なセリフも「本当にこんな子いそう」と思わせる演技に視聴者は魅せられた。
「可愛い女優はたくさんいますが、スケバン風のセーラー服と表情、吐き捨てるようなセリフを言えて絵になる女優はそういない。河合はまさに適役でした」(テレビ関係者)
山口百恵に似た顔も話題になったが、見る人に与えた印象は百恵と似た一面もあった。デビュー時の百恵は暗い印象すら感じる歌唱スタイルで「アイドルらしくない」と呼ばれた。5曲目のシングル「ひと夏の経験」は、「あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ」という過激な歌詞で大ヒット。「百恵ってどんな子」と関心を呼び、女性誌は生まれ育ったルーツまで特集した。河合も「何者なの」と思わせる不思議な魅力を持っている。