歌手・市川由紀乃さんは2年連続紅白出場と海外公演が夢「今年80歳になる母を連れて行きたい」
夢の舞台にまた立ちたい
新喜劇に感化され、コンサートでも面白いことをやっています。「トラック野郎 ゆき五郎」というお芝居です。
ステージにはデコトラの映像が流れます。登場人物はゆき五郎という男性。ゆき五郎が恋しているのが私の本名、松村真利という女性で、真利ちゃんは歌手になって市川由紀乃になり……。ゆき五郎は歌手になった真利ちゃんを思い、市川由紀乃の歌を歌いながら全国津々浦々トラックを走らせる……。
八代亜紀さんはお亡くなりになりましたが、八代さんはトラック野郎のマドンナだった方です。大人気だった八代さんの歌、北島三郎さん、山本譲二さんの歌も歌いながら、お客さまとの掛け合いはアドリブで。
言葉もべらんめえ口調だったり、私の新しいキャラをお客さんも笑ってくださいます。新喜劇で学んだことがコンサートで生きているんですよ。
紅白に16年、17年と出場しました。やはりいつかあの舞台に戻れたらというのはあります。それにはいただいた仕事を一つ一つ精いっぱいやり、同時に面白いこともやる。最近は真剣にやればやるほど面白くなる気がしています。森昌子さん、川中美幸さんのステージがまさにそうでしたからね。
そうやって頑張ったご褒美として年末の大きな舞台があるし、そこに立ちたい。それがいつになるかわかりませんが。今年は新曲「ノクターン」を歌いながら、いろんな経験を重ね、頑張っていきたいと思っています。
(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)