旧ジャニーズ自社タレントの誹謗中傷に通報窓口設置も…「当事者の会」見て見ぬふりの“二枚舌”

公開日: 更新日:

「被害者はほったらかし批判」も当然

 そのため「丸投げとまではいかなくても、率先して取り組んでいるようには見えない」とマスコミ関係者から言われているのも、当然かも知れない。

 ジャニー氏と同様、少年タレントへの性加害が明らかになっている元スタッフ2人に対しても、東山紀之社長は「警察への通報は考えていない。法的なことを考えると僕らには権限がない」とBBCインタビューでコメントして批判されたが、それ以降も、何ひとつ動いた形跡がない。平本氏と当事者の会副代表の石丸志門氏はこの問題に対し最高検・検事総長宛ての告発状を提出。平本氏はこう続ける。

「その行状がスマイル社の調査で判明している性加害の犯人が今も無罪放免、放置されているというのはどう考えてもおかしい。捜査されて当然ですし、被害者が何らかの形で報われる結果をもたらしてほしい。何よりこのままでは再発防止になどなるわけがありませんから」

 所属タレントは守ろうとするが、それ以外はスルー。かつてジャニーズに所属していた同じ釜の飯を食った仲間たちがその家族まで誹謗中傷に遭っている問題は見て見ぬふりというのが旧ジャニーズ一派なのだろう。

  ◇  ◇  ◇

 とかく不十分さが目立つ旧ジャニーズによる補償活動。●関連記事【もっと読む】旧ジャニーズ性被害者の救済は道半ば…申告者は1000人を突破するも「補償を受けられない」159人…では、救済の手から漏れた159人について詳報している。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇