「ジャニーズ性加害問題」強引な幕引き許すまじ…スマイル社のFC引き継ぎにも“看板すげかえ”の声
「これからも問題を追及し、戦い続けなければならないのです」
同社HPによると、8月15日時点の補償状況は窓口申告者1010人のうち520人に補償内容を通知し、494人と合意。484人への補償金支払いを終えたとしている。このまま進めて、補償終了とともに性加害問題も終了とする算段なのだろう。元スタッフ2人による性加害問題なども放置したままで幕引きを狙う皮算用なのではないか。
「振り返れば、バンドブームのあった1990年代はジャニーズをはじめ、アイドルそのものが終わった感がありました。その影響もあってSMAPがスロースタートとなったものです。あの当時のピンチと比べれば、今回はさほどでもなかったという認識を彼らは持ち始めているのではないでしょうか」(平本氏)
ファンクラブは総数が1000万人超ともいわれているが、年会費4000円だとしても巨額な収益となる。ジュリー氏は、ことし6月時点で、関連会社の会長職や株主としての地位は維持しているという報道もある。「株式会社FAMILY CLUB」の登記簿では、取締役役員として、別の人物の名前が1人だけ記載されているが、こうした収益がなんらかの形で、ジュリー氏の元へと入り続けていくとすれば、看過できない事態である。
「コンサートなど興行をやれば、ファンクラブ会員がチケットを買ってくれるのですから、ビジネスとしても安泰。他にもボーイズ系は出てはきていますが、断続的ですし、旧ジャニーズの牙城を崩すところまでいくのかどうか。まだしばらくは1強時代が続くでしょう。だからこそ、これからも問題を追及し、戦い続けなければならないのです」(平本氏)
昨年3月のBBC放送で性加害問題は世界に知られ、旧ジャニーズとともにメディアがこの問題を隠蔽してきた日本でも大問題となった。それから1年半、旧ジャニは今も安泰で今後も芸能事業に邁進とは……こんな展開を誰が予想しただろうか。
◇ ◇ ◇
結局は何も改革されていないということなのか。●関連記事【もっと読む】旧ジャニーズ自社タレントの誹謗中傷に通報窓口設置も…「当事者の会」見て見ぬふりの“二枚舌”…では、自社所属のタレントは守る一方で、自社の外にいる被害者は我関せずというSTARTO社の二重基準について詳報している。