著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

松本穂香の演技には心地よいテンポがあり「翻弄される役」や「戸惑いの表情」がハマる

公開日: 更新日:

 近年の日曜劇場は男性主演作が多いこともあり、2010年以降のフジ「月9」とTBS「日曜劇場」の両方で主演した女優は彼女のほかには新垣結衣綾瀬はるかだけ……というのは結構すごい事実なので、もっと語られてもいい。

 最近の主演作では昨秋の「ミワさんなりすます」(NHK)で、他人になりすまして堤真一が演じた国際的俳優の家政婦として働く主人公の戸惑いの表情が秀逸だった。

 松本穂香は、そうした「翻弄される役」や「戸惑いの表情」の演技が魅力的な女優だ。

 同じように、「翻弄されて戸惑う役」がハマる若手女優としては、9月末まで朝ドラ「虎に翼」で主演した伊藤沙莉が挙げられる。松本穂香と伊藤沙莉は「ひよっこ」「この世界の片隅に」の両作品で共演して、2020年に松本の初冠ラジオ番組「新米記者・松本穂香です。」(TBSラジオ)が始まったときには初回ゲストとして伊藤が出演した。

 この2人はともに落ち着いた魅力が、カレーにガラムマサラなどのスパイスを投入するかのように、出演作品に対して魅惑的な「効き方」をする。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された