西田敏行さん満身創痍で見せた迫真演技とデマに見舞われた晩年…社会的弱者に寄り添い続けた素顔

公開日: 更新日:

 2019年10月放送のテレビ朝日系「ドクターX ~外科医・大門未知子~」で、大学病院院長役の西田さんはほとんど座りっぱなしで演技をこなし、21年のTBS系のドラマ「俺の家の話」でも車椅子で登場するシーンが多かった。

「西田さんと言えば、居酒屋で一緒になった一般人にも『楽しんでます?』と、気さくに話しかけるなど飾らない人柄で知られています。東日本大震災で甚大な被害を負った故郷・福島で真っ先に支援に奔走し、日本俳優連合理事長を16年務めるなど労働組合の活動にも熱心でした。『皆さんの仲間俳優西田敏行』で締めくくられた励ましのメッセージを他の産業の組合にも送るなど、社会的に弱い立場の人たちの味方であり続けました」(前出・芸能ライター)

 8日に行われた「劇場版ドクターX FINAL」(12月6日公開)の完成報告会見で、元気な姿を見せたばかりで、11月4日には喜寿を迎えるはずだった。誰にでも気さくで、人々を魅了して続けてきた西田さんの急逝を悼む声がやまない。
 
(本多圭/芸能ジャーナリスト)

  ◇  ◇  ◇

 西田さんの活躍の陰に元女優の妻の存在。●関連記事【もっと読む】「死ぬまで現役」西田敏行さんを支え続けた「糟糠の妻」の素顔…に詳しい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…