西田敏行さん満身創痍で見せた迫真演技とデマに見舞われた晩年…社会的弱者に寄り添い続けた素顔
2019年10月放送のテレビ朝日系「ドクターX ~外科医・大門未知子~」で、大学病院院長役の西田さんはほとんど座りっぱなしで演技をこなし、21年のTBS系のドラマ「俺の家の話」でも車椅子で登場するシーンが多かった。
「西田さんと言えば、居酒屋で一緒になった一般人にも『楽しんでます?』と、気さくに話しかけるなど飾らない人柄で知られています。東日本大震災で甚大な被害を負った故郷・福島で真っ先に支援に奔走し、日本俳優連合理事長を16年務めるなど労働組合の活動にも熱心でした。『皆さんの仲間俳優西田敏行』で締めくくられた励ましのメッセージを他の産業の組合にも送るなど、社会的に弱い立場の人たちの味方であり続けました」(前出・芸能ライター)
8日に行われた「劇場版ドクターX FINAL」(12月6日公開)の完成報告会見で、元気な姿を見せたばかりで、11月4日には喜寿を迎えるはずだった。誰にでも気さくで、人々を魅了して続けてきた西田さんの急逝を悼む声がやまない。
(本多圭/芸能ジャーナリスト)
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