西田敏行さん満身創痍で見せた迫真演技とデマに見舞われた晩年…社会的弱者に寄り添い続けた素顔
「このとき、吉永小百合さんがヘビースモーカーだった西田さんに“たばこだけはやめて”と手紙を送ったことで禁煙を始めています」(芸能ライター)
16年にテレビ復帰した西田さんは、思わぬデマに悩まされることに。
「16年7月に薬物使用疑惑のデマ情報がネット上で流され、西田さんの事務所は赤坂署に被害届を出しています。翌年7月に赤坂署は男女3人を偽計業務妨害で書類送検しました。そんな中で西田さんが撮影に入ったのが、北野武監督の『アウトレイジ 最終章』(17年公開)でした」(前出・芸能ライター)
当時の様子を映画関係者はこう話す。
■「皆さんの仲間俳優西田敏行」で締めくくられたメッセージ
「頸椎亜脱臼で闘病生活を終えた西田さんと、脳出血から復帰した塩見三省さんはそれぞれ、関西拠点の日本最大の暴力団『花菱会』の若頭と若頭補佐を演じるという重要な役でした。しかし見るからに辛そうな様子で、特に西田さんはやっと歩ける状態で、北野監督は『リハビリしながら、やればいい』とジョークを飛ばしてました。いざ撮影になると緊迫のシーンでドスの効いた迫真の演技でビシッと決め、映画の見どころの一つになりました」