西田敏行さん満身創痍で見せた迫真演技とデマに見舞われた晩年…社会的弱者に寄り添い続けた素顔
日本を代表する名優、西田敏行さん(享年76)の突然の訃報に多くのファンや芸能界が悲しみに包まれている。西田さんは仕事のあった17日の午前、東京・世田谷の自宅で倒れているところを付き人が発見し、その後、死亡が確認された。虚血性心疾患による突然死だった。
映画「釣りバカ日誌」シリーズやNHK大河ドラマ「翔ぶが如く」をはじめ、数多くの作品に出演してきた西田さんだが、晩年は不調を抱えながら途切れることのないオファーをこなしてきた。
「西田さんは2016年に頸椎亜脱臼を発症しましたが、TBS系日曜劇場『家族ノカタチ』の収録を終えてから入院しています。激痛で相当辛かったといいます。4か月の闘病生活を経て、同年6月に2代目局長を務める朝日放送の『探偵ナイトスクープ』で復帰。今年1月期の『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』では、頸椎亜脱臼の後遺症のため、座ったまま演技をこなしました。他にも糖尿病を抱えていたりと、満身創痍の状態で最後まで役者として人生をまっとうされました」(スポーツ紙記者)
西田さんは2001年に頸椎脊髄症で入院し、手術を受けている。03年には心筋梗塞に見舞われるも、一命を取り留めている。