「R-1グランプリ」史上最年少優勝 友田オレが“早熟の天才芸人”である理由
■優勝しても涙はなし
友田オレは、芸歴わずか3年目の超新星。早稲田大学のお笑いサークル出身で、在学中に「ABCお笑いグランプリ」で決勝進出。その後、友田が若手芸人所属第一号となる“非お笑い系”の芸能事務所「GATE」に所属となり、今回の栄冠を手にした。
優勝が決定した瞬間の第一声は「ウソでしょ!」。
しかしそこに涙はなかった。優勝後の会見でも、記者の質問に大喜利的回答を連発し、笑いを誘った。ベテラン芸人がお笑い賞レースで優勝した際に見せる歓喜の涙とは対象的に、会見の場をクールに笑いで支配していた印象だ。それは、「M-1」に2年連続優勝した「令和ロマン」に通じるものがあった。
目標にしている芸人を問われても、「これまでモデルがないような独自の道を行きたいですね。もうずっと逆張り逆張りで生きてきたんで。この人カッコいいなと思ってもぐーっと(そこから)ズレる生き方をしてきたんで」とケムに巻いた。
お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。