コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に
サラリーマンと結婚、1男1女の母
31歳のとき、3歳年上の岸和田のサラリーマンと結婚。現在、7歳の長男、2歳の長女と4人暮らし。
「上の子が幼い頃は、現実的に歌も芝居もできなかった。芸能をやりたい気持ちを抑えるのがつらく、歌番組や日本のドラマを見られないほどでした。そんななかでも、19年に歌手デビューし、ラジオDJの仕事をいただいて、『おかんになってもできることがあるんや!』と気持ちが切り替わりました。今は、上の子が選手を目指しているスケボーの練習に付き添いながら、歌を作ったり、1年前に始めたYouTube動画の編集をしたり。ダンナが器の大きい人で『やりたいことをやり』と応援してくれるので、親戚にも協力してもらいながら、だんじり祭で歌う仕事とかもやらせてもらっています」
「カーネーション」再放送効果で、川崎さんのインスタのショート動画のアクセス数が爆上がりするなど注目度上昇中。
「これから私の人生はきっとああなって、こうなって、自分の願うようになっていく、と想像している今がめっちゃおもろい。『カーネーション』に出演する前にコッチに戻るなど勝負かけてたときも同じ感じで、実際に出演して人生が変わった。思い込みは大事(笑)」
とことん前向きだ。
さて、幼い頃から演歌歌手に憧れる一方、小3から空手、高校時代は柔道をしていた川崎さんは、03年に高校卒業後、空手道場の恩師の勧めで、吉本興業主催のプロレス+女優を育てるプロジェクト“アストレス”4期生に。
同年上京しプロレスラーデビュー。11年に放送開始の朝ドラ「カーネーション」の次女役に抜擢されると、一気に活躍の場を広げた。
「『カーネーション』では姉役の新山千春さんとの取っ組み合いのシーンが何回もありました。新山さんは『思いっきりやってね』と優しく言ってくれましたが、私はプロレスラー上がり。さすがに『仕留めるわけにはいかへんな』と(笑)。カットの声がかかった直後は、いつも2人で爆笑でした。ジュンコさんにお会いしたこともあります。気さくな方で、直子の扮装の私を見て、『若い頃の私に似ている』と。ただ、『私はケンカのとき、足は出さなかった』とも言われましたが(笑)」
川崎さんの華麗な蹴りを受けてみたい気もする……。
5月10日、大阪・関西万博のEXPOアリーナ「Matsuri」で、「大阪の祭!~EXPO2025 春の陣~」の大トリとして歌う。
(取材・文=中野裕子)