お笑いトリオ「ロバート」馬場裕之さん「住みたいと思う場所はだいたい『食』から入る気がします」
寒くなったらタイで暮らす
宮古島以外で好きな場所は「アナザースカイ」(日本テレビ系)のロケで行ったタイのナーン県です。メチャメチャ田舎っぽい雰囲気がすごくよかった。飼ってる鶏をしめて食べるのを見て昔の日本もこうだったんだろうなと思いました。食べ物も僕に合いましたね。住みたいと思う場所はだいたい「食」から入ってる気がします。沖縄ならゴーヤーチャンプルーも沖縄そばも飽きなかったし、タイではタイ料理もナンプラーの使い方が好きで気づいたらどっぷりハマってました。宮古島が寒くなったらタイで過ごすとか、そんな暮らしができたらいいですね。
それからいつか中国の田舎にも行ってみたいです。中国の場合はベタな中華料理じゃなくて、食の起源を感じるような田舎の素朴な料理がいいですね。
僕はゲテモノ系もいけます。タイでは水牛の皮も食べたし、タガメの塩辛もおいしかった。ソムタムにカニの塩漬けが入ってるのを現地で食べたら「肝炎になるかも」と言われたけど、気にせず食べました(笑)。韓国では牛の血の塊入りスープも飲みましたし、沖縄の血イリチーも平気です。どんな食材でも、食べることで新しいレシピのヒントになるんですよね。
■とれたての野菜のおいしさに触れて育った
うちのおばあちゃんも母も料理が好きで、新鮮な野菜を食べたいから畑もやっていました。小さい頃から、とれたての野菜のおいしさに触れて育ったんです。
お吸い物を作る時は裏庭のミツバを摘んできて入れたし、そうめんの薬味にはミョウガが欠かせなかった。ノビルもとったし、グミの実もよく食べました。要するに、自分でとったものを食べるのが好きだったんですかね。裏庭でとれた大葉と買ってきた大葉を食べ比べて「こっちの方が香りがいい」なんて食べ物のおいしさを自然と学んだ気がします。
魚はおじいちゃんが釣ってきてくれて鯛なんかは「目玉から食べろ」と言われて(笑)。頬の肉が筋肉質でうまくて、身よりそっちを率先して食べてました。
珍味系でいうと、以前のレシピ本には塩辛の作り方も載せました。ちゃんとイカの肝で作るものです。昔、イカの肝がしっかり入った塩辛を食べた時のおいしさがずっと記憶に残ってるんですよね。ただ、残念なのは珍味系はYouTubeに向いてないこと。やっぱり万人受けするものでないと再生回数が伸びにくいんですよ。
自給自足も苦じゃないんで、田舎でやってみたいですね。農業も体力のあるうちに一回やってみて、無理になったら東京に戻ってくるのもアリかなと。実家は九州にあるので選択肢として考えてます。