自宅で泥棒と大立ち回りを演じた尾藤イサオ
<1992年1月>
歌手で俳優の尾藤イサオ(当時48)宅に強盗が侵入する事件があったのは92年1月。家にいて異変に気づき、娘とともに強盗に立ち向かい大立ち回りを繰り広げて話題になった。
25日午後11時過ぎ、東京都杉並区の自宅2階の居間で、尾藤は妻と次女とテレビの「大相撲ダイジェスト」を見ながらくつろいでいた。
そこに外出していた長女の桃子(当時16)が帰宅し、妙なものを見たと家族に報告した。「家の3階の私たち姉妹の部屋で懐中電灯の明かりのようなものが動いている」というのだ。
尾藤は娘2人を連れて3階に向かう。まず明かりが見えたという姉妹の部屋に入ってみる。何かがおかしい。ちゃんと閉めてあったはずの洋服だんすの扉が開いている。確かに妙だ。やはり侵入者がいるのか。
3人は続けて隣の夫婦の寝室を点検する。すると、ベッドの陰から男の足が突き出している。やはりいた。よく見るとベッドの間に身長180センチ近くもある大柄な若い男が身を潜めて、寝そべっていたのだ。