大阪・北新地で暴行事件に巻き込まれたジェリー藤尾

公開日: 更新日:

 芸能界に入ってからも武勇伝には事欠かなかったが、64年に歌手の渡辺友子と結婚し、2女をもうけると、そうしたケンカ癖はぴたりと止まった。状況的にもケンカは許されなくなっていた。家族4人でトヨタ、東芝、グリコと3本ものCMに出演。一家でレコードを出した矢先だった。

 2人にやられっぱなしだったが、ジェリーは一切、反撃しなかった。さらに相手は5人に増えていた。どこからか、仲間が駆けつけたのだ。袋叩きに遭ったが、大したケガはしなかった。昔取ったキネヅカ。受け身は得意だった。

 気の毒なのは連れのT氏である。ボコボコにされ、右頬骨陥没。全治1カ月の重傷だった。パトカーが到着する頃には男たちは姿を消していた。

 ジェリーは天満署で3時間半にもわたって取り調べを受けた。警察官たちはてっきりジェリーが泥酔して暴れたと勘違いしたのである。実際はビール小ジョッキを2杯飲んでいただけだった。

 一部週刊誌はこの事件を「正義の味方気取り」と皮肉った。実はジェリー、前年暮れのクリスマスにも大阪で女性のハンドバッグを奪ったひったくり犯を追いかけ、警察に突き出していた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動