北大路欣也 父・右太衛門の老人ホーム入居騒動
これに対し、北大路はテレビで「父は“施設の方々におまえからお礼を言ってくれ。本当によくしてもらっていて感謝しているんだ”と言うんです」と振り返り、施設入所が納得の上だったと語った。
老人保健施設の担当者は「最初のうちこそ、無口でしたが、次第に外出されるようになりホームでは人気者でした。“帰りたい”とは一度もおっしゃったことはありません」とコメントし、“姥捨て”説を否定した。
亡くなる前の最後の5日間は北大路夫人が寝ずの看病をしたとも証言した。
兄弟間の主張が真っ向から食い違う中、12月14日に「お別れ会」が開かれた。
夫妻は遺影の横で参列者に頭を下げていたが、親族はこの2人だけで、兄夫婦、姉夫婦の姿はなかった。
翌年3月3日、対抗する形で今度は親族が主催する「市川右太衛門を偲ぶ会」が開かれたが、こちらは北大路夫妻が現れず、参加者の間からは北大路を批判するささやきも。あまりに激しい兄弟間の骨肉の争い。原因として宗教問題を挙げる声も聞かれた。
01年暮れ、右太衛門と同時に入所していた母が亡くなった。それまでコメントを避けていた北大路だが、“亡き父・市川右太衛門を介護施設に入所させた本当の理由”と題する女性誌の記事で真相を語った。