遠藤憲一は反発覚悟で挑んだ「それぞれの断崖」への思い
生々しくしないとは?
「ここでキスをして、背後に回って胸を触るから、と濡れ場を振り付けのようにして、より感情の演技に集中させ、内容は激しく生々しく演じています。それを雨のしずく越しにしたり“映像の力”を最大限に、見ている人の想像をより膨らませる映像を心掛けています」
実は今年1月に断酒したそう。
「二日酔いがなくなって朝から頭がクリアでね。撮影のアイデアも湧くんですよ。酒は一瞬の気晴らしにはなるけど、酒飲んで思いついたことなんていいことないからね。この作品に対峙するためにサスペンスとかたくさん見て、今までと違う見方ができるようになりました。そういうアイデアを提案して、ギリギリまで最善のシーンを考える楽しみが増えました」
ドラマの見どころは?
「加害者の母と一線を越えてしまったことで、加害者の苦しみに向き合おうとし“憎しみの先にあるもの”を模索する姿がこのドラマの醍醐味。結末もドラマらしからぬ、ハッピーエンドとはいえない展開が待っています。ぜひ最終話まで楽しんでいただきたいです」