1年でγ―GTP半減例も…しじみ汁はやっぱり肝臓に効く

公開日: 更新日:

 二日酔いにはしじみ汁――。昔からよくいわれる食べる健康法だ。飲み会の前に、「しじみ○個分の×××」といったドリンク剤やサプリメントを飲んだことがあるサラリーマンも多いに違いない。しじみはアルコールを分解する肝臓にいいといわれているが、本当なのか。

 65歳のTさんは酒が大好きで、晩酌を欠かしたことがない。毎日、少なくとも缶ビール2本、焼酎のウーロン茶割りを小ジョッキ5杯は飲む。そんな生活を何十年も続けているため、健康診断ではいつもγ―GTPの数値が高かった。

 γ―GTPは肝臓などで作られる酵素で、タンパク質を分解・合成する働きがある。アルコールが肝細胞を破壊した時などに血液中に漏れ出してくるので、血液中のγ―GTPの濃度が高ければ、肝臓障害が疑われる。アルコールに敏感で、肝機能が正常かどうかを判断するうえで重要な数値だ。多くの医療機関で使われているγ―GTPの上限値は「55IU/l」。Tさんは、2年前が「77」、昨年が「86」と、上限値をはるかにオーバーしていた。

 このまま放置して酒を飲み続ければ、肝炎→肝硬変→肝臓がんと進行しかねない。Tさんは物は試しと、毎朝しじみの味噌汁を必ず1杯飲む生活を続けることにした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」