「イライラのもと」を探しだす

公開日: 更新日:

「怒り」という感情は、相手が自分の想定したように行動したり、反応しないときに湧いてきます。裏を返せば、相手に対して自分が期待している何かがあるということなのです。

 例えば「今日こそは商談をまとめてくるはずの部下が失敗した」「仕事で疲れ果てて帰宅した途端、妻の愚痴が始まった」……。こうした時の怒りやイライラは、すべて期待を裏切られた結果によって生まれます。その落胆や悲しみが怒りに変わっていくのです。

 怒りを手放すためには、まずはここに気づくことが大切です。「怒りとなって表れている根っこの気持ちは何なのか?」と「怒りのもと」を探し出すのです。

 前述した例だと「部下が期待に応えてくれずに落胆した」「妻が期待していたいたわりを示してくれず悲しかった」が「怒りのもと」です。そうした「怒りのもと」をしっかり認識することができれば、怒りが「悲しみ」や「落胆」といった別の感情にシフトしていきます。

 もちろん、これらの感情も決して気持ちがいいものではありませんが、怒りでイライラしたりキレたりするよりはずっとマシ。健康にも人間関係にもダメージが少なくなります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…