公開日: 更新日:

「怒り」は自分が正しいと信じている価値観と逆の価値観に触れた時に生まれます。そして無意識に「自分の価値観に変えさせたい、従わせたい」と考え、イライラが増すのです。
 しかし、人の価値観というものは一朝一夕で変わるものではありません。その人が生きてきたうん十年という人生の中で、コンコンと形成された鍾乳洞の太~い石柱のようなもの。これを変えるには、石柱がボキッと折れるほどの大きな衝撃がないと無理なのです。
 そこで、相手を変えようとすることをあきらめ、「相手はこのまま」という前提のもと、「では、どうしたらイライラせずに過ごせるのか?」と考えた方がうまくいくこともあります。

 ある中間管理職のKさんは、新しい部長と合わないイライラから不眠症になりました。Kさんは仕事を一通り完成するまで自分で仕上げたいタイプ。一方、新部長は全て自分で逐一チェックしなければ気が済まないタイプでした。Kさんは途中で経過を何度も報告させられ、細かい修正の指示もしょっちゅうです。そのたびリズムが乱されるKさんはイライラがひどくなり、寝付けなくなってきたのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…