老化早める物質「AGE」は食事の工夫で蓄積量が抑えられる
また、コラーゲンがAGE化すると、皮膚の弾力が低下し顔のたるみやしわ、筋力の低下の原因にもなるという。実年齢以上に顔が老けていたり、握力が低下している人はAGEが多く蓄積している可能性が高いのだ。
■「揚げる」より「蒸す」「煮る」
イタリア人約1000人を対象にした研究では、AGEの蓄積量が多い人ほど歩くスピードが遅く、6年後の死亡率が高くなることがわかっている。また、AGEの蓄積量を抑えると、アンチエイジングを促す長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)の働きが活発になるという。若々しく長生きするためには、AGEから体を守らなければならない。
そのためにはどうすればいいのか。
「AGEは食べ物から取り込まれる場合と、体内で作られる場合の2通りがあります。食べ物なら、タンパク質と糖が加熱されて茶色くなったホットケーキのようなものに多く含まれています。また、AGEは高温で加熱するほど含有量が多くなるので『生→蒸す→煮る→炒める→焼く→揚げる』の順番で増えていきます」