大阪市の人口は天王寺市を境に明暗が分かれる
関西圏(大阪府・京都府・兵庫県)の状況はどうでしょうか。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、3大都市(京都市・大阪市・神戸市)とその周辺の人口減少は緩やかに進みます。しかし、3大都市から離れるにつれて減少率がきつくなっていきます。
〈表〉は2025年の推計人口を、対2015年比でパーセント表示したものです。
トップの木津川市や7位の京田辺市は、「けいはんな学研都市」の一部として、また京都・大阪のベッドタウンとして、急速に開発が進んでおり、2025年までにさらに人口が増えると予想されています。表には載せていませんが、この2市に挟まれている精華町も人口増が見込まれています。
しかし同じ南部でも、和束町(82.7%)や笠置町(79.4%)などは交通の便が悪く、住民がかなり減ってしまいます。
■神戸は西部が減少する
京都市では下京区のみが人口増、その他の区は減少と予想されています。とくに東山区は対2015年比で10%の人口減になります。ただ、その他の区では減少幅が比較的小さいため、全体では96.5%程度に踏みとどまります。