京大ウイルス学者が語る新型コロナ「ファクターX」の正体

公開日: 更新日:

「ウィズコロナ」「アフターコロナ」という言葉がはやっている。この言葉は本来は不適当で、「ウィズ新型コロナ」「アフター新型コロナ」と言い改めるべきである。なぜなら、コロナウイルスは哺乳類や鳥類と古くから共存しており、ヒトもその例外ではなく、昔から「ウィズコロナ」だからである。

 私が知る限り、ヒトに感染するコロナウイルスはこれまで8種類見つかっている。

 一般的には、今回の新型コロナウイルスは、風邪のコロナウイルス(HCoV―229E、OC43、NL63、HKU1)と重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルス、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに続いて7番目のヒトコロナウイルスとされているので、「おや?」と思われる方もいるだろう。

 しかし、「ヒト腸コロナウイルス」という名前のウイルスが存在するのである。このウイルスは下痢便から見つかっていて、呼吸器疾患は起こしていないようである。また、流行状況も不明であるため、一般的にはヒトに感染するコロナウイルスとしてはカウントされていない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭