京大ウイルス学者が語る新型コロナ「ファクターX」の正体

公開日: 更新日:

 実は下痢便の中に、コロナウイルス様粒子が電子顕微鏡下で観察されることは古くから知られている。しかし、これらは詳しく調べられてこなかったのである。

 この「ヒト腸コロナウイルス」のように私たちが知らない、未知のコロナウイルスが過去にヒトに感染している可能性はあるのだろうか? 私はその可能性は大いにあると考えている。

 最近、富士レビオで開発・販売開始された新型コロナウイルスの抗原検査キットでは、国内臨床検体(鼻咽頭ぬぐい液)で、擬陽性(抗原検査陽性・RT―PCR検査陰性)が2%(45例中1例)発生するという結果が得られている。

 この検査キットは、SARSコロナウイルスも検出するが、SARSコロナウイルスは2004年以降発見されていないので、検査キットがSARSコロナウイルスを検出した結果、擬陽性となったとは考えにくい。

■未知のコロナウイルスの可能性

 一方、このキットは既知の季節性の風邪のコロナウイルス(4種類)には反応しないことは確認されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ