著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

コロナ禍で生産性をより高めるために必要な3つの条件

公開日: 更新日:

 では、その条件とは何か。主に3つの要素が求められています。まず、「(社会的・性格的などの)属性の違いによって考え方が異なることが確立されている」。端的に言えば、自分と同じような考え方の人ばかりなのは望ましくない。

 2つ目が、前述の延長線上とも言えますが、「その差異が大きいほど望ましい。なおかつ、単体ではなくグループ単位と呼べるような規模感に差異があったほうがいい」。一歩間違えれば“混ぜるな危険”になりかねませんが、その点を踏まえ、最後に「その中でお互いが中間にあるものを発見できるか」が必要とのことです。

 これらを満たしたとき、組織や集団は新たな扉を開けるというのです。くしくも、テレワークなどコロナ禍の新しい働き方は、3つの要素を満たしていると言えるでしょう。

 日本には、「三人寄れば文殊の知恵」という素晴らしい慣用句がありますが、気の合う友達を3人集めても、話が盛り上がるだけで終わってしまいかねない。だったら、タイプの異なる人を集めたほうがより洗練された文殊の知恵となる可能性が高い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育