青島周一
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青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

仕事を休むほどではない体調不良でも運転は控えるべきか?

公開日: 更新日:

 タクシーやバスなど旅客輸送を職業とする運転手は、一般的な労働者と比べて不規則な勤務形態や長時間労働になりがちです。また、定刻通りに輸送業務をこなさなければならないプレッシャーを受けることも多く、これらの要因は、運転手の健康状態を損なう原因となり得ます。

 体調不良にもかかわらず仕事に従事することで、業務上のパフォーマンスが低下してしまう状態を「プレゼンティーイズム」と呼びます。

 運転手にとって、プレゼンティーイズムは運転操作のミスを誘発しかねません。そんな中、運転手のプレゼンティーイズムと業務中の交通事故との関連性を検討した研究論文が、業務上の安全と健康に関する専門誌に2024年4月16日付で掲載されました。

 この研究では、福岡県のタクシー会社に勤務する運転手428人(年齢の中央値67歳、男性93%、運転経験の中央値9年)が対象となりました。

 プレゼンティーイズムの強度は7~35点で評価され、7~13点を低度、14~20点を中等度、21点以上を高度と分類しています。

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