神奈川・千葉・東京で新年早々続く地震…フィリピン海プレートと迷いクジラ「ヨドちゃん」の関係
新年早々、列島が騒がしい。11日には神奈川県西部(M4.1)、12日には千葉県東方沖(M4.8)、東京都の新島・神津島近海(M2.2)といずれも規模は小さいが首都圏近郊で地震が続いている。
海外では日本時間の10日にインドネシア・タニンバル諸島でM7.6の大規模な揺れがあったが、インドネシアでの地震が日本に影響する可能性もあるという。武蔵野学院大学特任教授・島村英紀氏(地震学)が言う。
「近年、フィリピン海プレートが活発化しています。首都圏付近から海トラフ・琉球海溝・フィリピン海溝と続くプレートで端はインドネシアにもかかります。太平洋プレートが全体で1万キロの長さであるのに比べて、フィリピン海プレートは3000キロしかありません。小規模のプレートですから、ひっかかる一カ所で地震が起これば歪が溜まりやすい。解消するためにプレート上で短期間での次の地震に繋がりやすい。フィリピン海プレートは、南海トラフ巨大地震にも首都直下地震にも関係しますから、より注意が必要でしょう」
9日には大阪湾の淀川河口付近に突如クジラが出現し、世間を騒がせていたが、13日に大阪市が現場で調査した結果、「ヨドちゃん」と呼ばれるクジラの絶命が確認された。今回は1頭だが、2011年2月のニュージーランド地震の直前にクジラ107頭が座礁して話題になったことが思い起こされるだけに不気味だ。