川崎「小松湯」120度1セット目は5分でKOも、水風呂8度にタマランチ会長ッ!
マンガOKの超穴場
ビート板を手にドアを開けると、パンチ力ある熱さに気合が入った。2年前にリニューアルされたヒノキ造りの室内は120度! マット敷きストレート2段ベンチは定員6人。上段ストーブ正面に空席を見つけ、どっこいしょ。
遠赤外線ガスストーブの上には、千手観音のように注ぎ口を何本も備える店オリジナルの“金の大魔王やかん”が。インパクト十分のやかんの中身は薬草湯で、高温でも湿度がほどよい。
12分計はなく、テレビのある棚に5分計の砂時計3つ、ベンチ左右の壁に15分計の砂時計を見つけた。5分計をひっくり返してファイトじゃ。
ガッツリ熱く、2分で汗がタラーッ。室内は明るめで、下段の若者はマンガを読んでいるぞ。
「コロナ禍で黙浴が推奨されたので読書OKにしたら、常連サンたちが本を持ってきてくれたんです」と小松さん。なるほど、脱衣場に並んだマンガはそういうわけか。
1セット目は5分でKO。備長炭入りの水風呂から汗だくの体にかけ水してから、チラーでキンキンの8度にザブン。シングルの冷たさに肌がキューッと引き締まった。勢いある小さな滝のかけ流しを頭に浴びると、タマランチ会長ーッ!
2セット目は、サ室外のスプレーを手に室内のヴィヒタにプシュッとひと吹き。フレッシュな芳香が広がった。7分頑張ったら、熱さで耳がジンジン。3セット目は10分耐えると、“あまみ大島状態”だった。
「ここ、ハマりますねぇ~」と常連サンと言葉を交わし、浴場内の足湯用赤い椅子に座り、ぽあんぽあんにととのった。
フロントで缶ビール300円を購入。グラスを冷やす冷蔵庫から女体形グラスを選び、休憩ルームのソファでグビッグビッ。「あ~」と声を漏らすと、フロントのお姉さんに笑われてしまった。超穴場です!
(イラスト・文=太田由紀)
■「小松湯」
(住)神奈川県川崎市川崎区大島5-8-7
(℡)044.233.3371
(営)13時~翌深夜26時
(休)8日、18日、28日
※日祝の場合は営業、翌日休み