火災放射器搭載のロボット犬が物議 米オハイオ州のメーカーが開発、自由に販売してOK?
背中に火炎放射器を搭載した犬型ロボットが米国で発売され、物議を醸している。
オハイオ州に拠点を置く火炎放射器メーカーのスローフレーム社が開発した「サーモネーター」がそれ。
背中に射程9メートルの小型電動式火炎放射器を搭載し、スマホで遠隔操作する。また障害物回避のためのLiDAR(レーザー画像検出・測距)センサーや1人称視点のナビゲーション用カメラも搭載。山火事の制御や農地の野焼き、雪や氷の除去など、人間にとって危険な場面での使用を想定しているという。
価格は9420ドル(約145万円)で、同社の公式ウェブサイトで予約購入できる。が、通常の建物や人間に対する放火など使いようによってはかなり危険なロボットのように思えるが、自由に販売してもいいのか?
驚いたことに、米国では48の州で火炎放射器に対する特別な規制がないという。
スローフレーム社は公式ユーチューブで動画を公開。「今や我は死なり、世界を破壊する者なり」というナレーションとともにサーモネーターが火炎放射を始める内容で、写真はそのひとコマだ。
原爆を開発したロバート・オッペンハイマーが引用したことで知られるヒンズー教の聖典「バガバッド・ギーター」の一節……やっぱりこれはとても危ない!?