米テキサス州の海岸にナゾの物体が漂着…正体は「ある海洋生物」の生態研究用の人形だった
これはいったい何なんだ?……メキシコ湾に面した米テキサス州ガルベストンとフリーポートのビーチで奇妙なオレンジ色の物体(写真)が見つかり、SNSなどでウワサになった。
大きさが異なる直方体の木製の箱を2つ、くっつけたもので、「発見したら連絡をください」というメッセージと電話番号が記されたメモが張られていた。
連絡先は「米海洋大気庁(NOAA)」だった。「メキシコ湾ウミガメ研究センター(GCSTR)」が5月5日、インスタグラムに物体の写真を投稿し、事情をこう説明した。
米海岸には毎年、死んだり、意識不明になったウミガメが漂着しており、その原因究明とウミガメの保護の方法を研究している。その一環として「気象パターンと海流がウミガメの漂着に毎年どのように影響しているか」を調査するために、NOAA水産課の科学者と共同で、ルイジアナ州シャンデラー島沖で80体の「ウミガメ人形」を流したのだという。
人形はグリーン、オレンジ、ピンク、イエローの4色で、GPSが装着されている。現在、半数以上がテキサス州の海岸に向かって流されていて、すでに4体の漂着が報告されているそうだ。